JCSS登録について
当財団線量校正センターは、2008年11月26日付けで「計量法校正事業者登録制度(JCSS)」に基づくJCSS登録事業者となりました。これにより、JISQ17025(ISO/IEC17025)に準拠した校正機関の能力を有することが認められました。2018年4月26日には電離箱単体での水中校正(以下、電離箱校正)、および電位計の電荷校正(以下、電位計校正)についてのJCSS登録を取得しています。
JCSSについて
JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略称であり、1993年11月より計量法に基づく校正事業者認定制度として運営してきましたが、2005年7月1日より校正事業者登録制度となりました。
本登録制度は、計量法関係法規およびISO/IEC 17025の要求事項に適合しているかどうか審査を行い、校正事業者を登録する制度です。
JCSSの登録は公表されている登録区分において校正事業を実施する事業者を対象として、登録を希望される事業所からの任意の申請に基づき、その事業者の品質システム、校正方法、不確かさの見積もり、設備などが校正を実施する上で適切であるかどうか、定められたとおり品質システムが運営されているかを書類審査・現地審査により審査し、登録する制度です。
JCSSで登録された校正事業者は、その証として特別な標章の入った校正証明書を発行できることとなります。JCSS標章やJCSS認定シンボル付き校正証明書は、そのマークによって日本の国家計量標準へのトレーサビリティが確保され、校正事業者の技術能力のあることが一目でわかるというメリットがあります。
(独立行政法人製品評価技術基盤機構ホームページより)
当財団が発行する校正証明書などの見本
2023年4月実施分から、校正証明書類は電磁的方法による発行(PDF)のみとなります。電子署名とタイムスタンプの検証にはAdobe Acrobat Readerが必要です。
2023年6月1日以降に一体校正および空中校正の校正証明書の再発行する場合は、紙媒体での提供となります。また、この場合にはJCSS標章をお付けすることはできません。予めご了承ください。
電離箱校正の校正証明書見本
校正を実施したことを証する文書
校正を実施したことを示す証明書です。
JCSS標章付き校正証明書
表面にはJCSS校正を受けた電離箱が記載されます。左上のJCSS標章が国家計量標準とトレーサブルであることの証明となります。
裏面にはJCSS校正結果(測定値、校正定数、不確かさ)および校正実施条件が記載されます。電離箱校正では水吸収線量校正定数ND,wを提供しています。
電位計校正の校正証明書見本
校正を実施したことを証する文書
校正を実施したことを示す証明書です。
JCSS標章付き校正証明書
表面にはJCSS校正を受けた電位計が記載されます。左上のJCSS標章が国家計量標準とトレーサブルであることの証明となります。
裏面にはJCSS校正結果(測定値、校正定数、不確かさ)および校正実施条件が記載されます。電位計校正では校正値[nC]と表示値[rdg]の関係を提供しています。
参考資料
電位計校正の校正証明書には参考資料を付けています。JCSS校正結果より算出した電位計校正定数kelecを記載しています。
JCSS校正にご不明な点がありましたら、線量校正センターまでお問い合わせください。お問い合わせはこちらです。
更新:2024年2月